コラム:新書の読み方-2

コラム

皆さまこんにちは。水壁でございます。

前々回に引き続き、新書の読み方と題してコラムを書いていこうと思います。

最後までお付き合いいただけますと幸いです。

新書は治安のいいSNSみたいなもの

はい。いきなり何を言ってるんだと思ったでしょうが、もう少しだけ話を聞いてください。

SNSはTV局や新聞社などの報道機関でない一個人が情報を発信できることが、強みになっている媒体だと理解できます。

昨今この特性が悪さをし、本来情報を発信するだけのモラルを持たない層まで発信できてしまうことで、今まで起きえなかった、あるいは認識されなかった問題が表出しています。

まあだからと言ってオールドメディアと称される機関にモラルがあるとは口が裂けても言えないですがね。

でもやっぱり個人が発信するよりかフィルターが多くあるんで、良くも悪くも平均化されています。特別いいなんてことはありえないが特別悪くなることもそんなに起こらない、といった具合に。組織がらみで腐敗となるとそれは組織の新陳代謝の問題なのでまた話が別になるのですが……

とまあそれぞれメリットデメリットがあり、ざっくりまとめるとこうなります。

比較表メリットデメリット
SNS・個人が発信できるので、忖度しない意見も出る
・発信する内容も千差万別。飛びぬけていいものも出ることがある
・モラルは個人依存。当然ヤバい奴もいる
・発信力も個人依存
オールドメディア・組織的に作っているので個人発信よりはモラルが守られる
・発信力はけた違い
・良くも悪くも平均的なので飛びぬけていいものは出づらい
・如何せん既得権益なので組織として腐りやすい

いやこう見るとどっちもどっちですね……

それはさておき、こうやって見た時にSNS側の問題ってユーザの問題だってのが分かると思います。

発信側にモラルがあって受け手側に教養があれば、少なくとも問題は少なくなるでしょう。

そこで新書です。

  • 発信側のモラル->薄めとはいえ本にして出せる以上一定程度の教養はあるでしょう。なければ売れませんし。
  • 受け手の教養->言い方は酷いですが教養のない人間が新書なぞ読みません。

オールドメディアほど既得権益に侵されておらず、個人のモラルもSNSほど悪くない

そんな絶妙な位置にいるのが新書です。

安いけど無料じゃないという足切り

こんなブログを読んでいる皆様であれば恐らく経験があるでしょう。

基本無料のサービスは治安が悪め

まあよく言えば平等に、悪く言えば必要なフィルタリングをしていないわけですからさもありなんというわけです。

そしてもう一つ。こんな話を聞いたことはありませんか?

  • 少額の利用料をとるようにしたら劇的に治安が改善した。
  • 利用終了後に料金を返還する方式にしたら盗難が激減した。

上はBBQ会場や公園、下はスーパーのカートやラーメン屋なんかが事例としてあります。

ここから学べることとして

  • 人は得られるかもしれない利益よりも損に目が向く
  • 少額でも、たとえ後から返還されるとしても、金銭を取ると治安が改善する

という傾向が見て取れます。つまり、治安やモラルを求めるために金銭で足切りをするという行為は非常に有効であるといえるのです。

その点新書は、通常の書籍よりも手に取りやすい値段でありつつ、一定程度のモラルを持った情報源として有用であると言えます。

自分の意思を保って楽しもう

とまあ、ここまで第二回では「新書は良いゾ」と語ってきた訳ですが、第一回を読んでいただいた方は分かる通り、新書はどうしても思想が偏りがちです。

なので大事なのは

  • 自分の意見を持つこと
  • 意見は意見と割り切り、思想に飲み込まれないこと
  • いいところは真似、悪いところは反面教師にすること

こういった普段の情報の取り扱いでも重要なスタンスをより強く意識することが大切です。

これさえ守れれば、毒舌だったり左右に偏っている本であっても、手軽に楽しむことが出来るようになります。

この機会に教養として読んでみるのはいかがでしょうか?

終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。こんな感じでコラム、続けていこうかと思います。文中でも取り扱いましたが、新書は治安のいいSNSくらいの感覚で楽しむのが、精神衛生上よいので、無理せず楽しんでいただければと存じます。

また気が向いた時に覗いていただけますと幸いです。

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